習近平政権は未だに根強い男尊女卑と少子高齢化にどう向き合うのか(写真はイメージです)(C)EPA=時事

 

 2020年12月半ば、『新華社』と並ぶ中国国営通信社『中国新聞社』が「北京13日電」として、医学専門オンライン情報『丁香園』の報道を引用しながら、母子を襲った悲劇を伝えた。

 記事の見出しは、

「第3胎又生女……她手術室内爆哭自罵賤貨」(第3児も女の子が生まれ、彼女は自分を「賤貨」と罵った)

 因みに「賤貨」はロクデナシ、ヤクタタズ、ムダメシクライといった意味だ。

 12月初旬の某日、某産婦人科病院でのことだ。すでに10歳を長子とする2人の女児を授かっている34歳の母親が入院し、今度こそ婚家の「香火(=血統)」を絶やすまいと手術台に向かった。

 家族は彼女に体力をつけよと、好物の牛乳や麺をセッセと病室に運んでいたのだが、生まれたのはまたも女の子だった。

 ベッドの上で母親は、胸を叩きながら自らを「賤貨」と責め苛み、「お義父さん、お義母さん、ごめんなさい。申し訳ありません。許してください」と泣き崩れるばかり。医師や看護師の慰めにも耳を貸そうとはしなかった。

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