出産を間近に控えたソナリは熱波の中でマスクメロンの収穫作業を行う  (C)REUTERS

[ジャコババード・パキスタン発(ロイター)] 5月に摂氏51度の気温を記録し、地球で最も暑い都市になったパキスタンのジャコババード。その灼熱の太陽の下、街の中心部から10キロほど離れたメロン畑で十数人の女性が働いている。

   妊娠中の女性もいる。その一人であるソナリは、「暑さが厳しいとストレスを感じる」と話す。ソナリの隣人で、数週間前に出産した17歳のワデリは、50度を超える気温の中で仕事に復帰した。新生児を近くの日陰で毛布に寝かせ、泣いた時に授乳できるようにしている。

自宅で生後1カ月の息子を扇いでやる17歳のワデリ  (C)REUTERS

   彼女たちは毎日午前6時に仕事を始め、午後は家事や炊事のために短い休憩を取り、畑に戻って日没まで働く。脚の痛み、失神の経験、授乳中の不快感などがあるという。

   パキスタン南部の女性たち、そして世界中の何百万人もの女性たちが、気候変動がもたらす灼熱の環境にさらされている。

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