ティエリー・ブルトン欧州委員(域内市場担当)はChatGPTのリスク対応のためにも新たなAI規則が早急に必要だという(C)REUTERS
 

[ブリュッセル/ストックホルム発(ロイター)]欧州委員会のティエリー・ブルトン委員(域内市場担当)がEU高官として初めて「ChatGPT」に言及し、新たなAI規則がChatGPTとAI技術のリスクに対する懸念に取り組むことになると語った。

 マイクロソフトが提携する民間企業OpenAIが公開したChatGPTは、文字入力に応答する形で記事からエッセイ、ジョーク、詩まで生成できることが話題となり、公開からわずか2カ月で史上最も急成長した消費者向けアプリとなった。AI信奉者が技術の飛躍と称える一方、複数の専門家がこのようなアプリのシステムが盗作や詐欺、偽情報の拡散に悪用されるリスクを懸念している。

 ブルトン委員は、ChatGPTとAIシステムがもたらすリスクによってAI規則が喫緊の課題となっていると述べた。

「ChatGPTが示したように、AIソリューションは企業や市民に大きなチャンスを与える一方でリスクをもたらすこともある。そのため、品質の高いデータに基づく信頼できるAIを確保するために、しっかりとした規制の枠組みが必要だ」

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