インド、40年来の悲願「半導体国産化」が急展開の理由
2023年7月18日
高成長軌道へと復帰しつつあるインドが取り組む、悲願の半導体「国産化」プロジェクトが不安混じりのスタートを切った。
6月末、米半導体製造大手のマイクロン・テクノロジーは、印西部グジャラート州政府との間で、同州に半導体の生産・試験設備を設立する覚書(MOU)を締結。インド初の半導体工場が現実のものとなる。
その一方で、鳴り物入りで打ち出した印政府の半導体産業振興政策「インド半導体ミッション(ISM)」の補助金つきの工場誘致に手を挙げた3つの企業グループのうち、印資源大手「ベダンタ」と組んで半導体工場建設を表明していた台湾のフォックスコン(鴻海)が7月中旬、合弁解消を表明した。フォックスコンは直ちには撤退せず新たなパートナーを探す意向だが、やはりインドが目指す「半導体ハブ」への道は平坦ではない。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。