Food Africa 2023(エジプト・カイロ)

執筆者:フォーサイト編集部2023年11月27日
 

 アフリカ初にして最大級の国際食品・飲料見本市で、今回が8回目となる(12月12日~14日)。バイヤーと輸入業者の両方のさまざまなニーズに対応し、エジプトとアフリカの新しい市場にサービスを提供することが目的だという。会場は、カイロにあるエジプト国際展示センター。

 昨年は日本を含む30カ国から738社が出展し、72カ国から約2万6000人が訪れた。もっとも、「アフリカ」を謳いながらアフリカ大陸からの出展はエジプト、ベナン、チュニジアの3カ国に過ぎず、中東やヨーロッパ諸国の参加が目立った。

 JETRO(日本貿易振興機構)のリポートによると、出品物は地元エジプト企業が手掛ける野菜や果物の加工品のほか、中東の伝統菓子やスナック類、コーヒーや炭酸飲料など、現地消費者の嗜向に合わせた商品が目立ったという。

 エジプトの食品産業分野は近年飛躍的な成長を遂げている。ここ7年で食品関連企業は325%増加し、2022年のGDP(国内総生産)の24.5%を食品産業が占め、食品関連輸出額は41億ドルに達するほどだ。出展者や参加者数が年々増加しているのには、こうした背景がある。

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