2024年、辰年経済のテーマは「DRAGON」

執筆者:滝田洋一2024年1月11日
日本がすっかり忘れていたバブルが再燃する可能性も[バブル後最高値を連日更新した日経平均株価の終値を示すモニター=2024年1月10日午後、東京都中央区](C)時事

 

 

[D]Donald again?:バージョンアップした米国第一主義と保護主義で復活?

 2024年は辰年。英語の「DRAGON」の頭文字で、24年の課題を整理してみよう。

最初のD。「Donald again?」はいうまでもなく11月5日の米大統領選挙で、ドナルド・トランプ前大統領が復活する可能性である。可能性といっても、一縷の望みといった程度ではなく、相当に高いことを確認しておかないといけない。米政治サイトのReal Clear Politics(RCP)で「バイデンvs.トランプ」で戦われた場合の両者の支持率はこうなる。

 23年12月8日から24年1月9日までの世論調査の平均では、トランプ46.0%、バイデン44.8%。現職のジョー・バイデン大統領が1.2ポイントの後塵を拝している。トランプ氏が人気を博しているというより、バイデン氏があまりに不人気なのだ。24年1月9日までのRCPによる集計では、大統領に対する支持率39.9%、不支持率57.0%。支持率が不支持率を17.1ポイント下回る。

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