熱心な 「溶岩好き」にとって、火山の頂上への困難な登山、火口周辺の散策、空気中の硫黄の匂いに勝るものはない[2023年12月18日、アイスランド・グリンダヴィーク](C)REUTERS/Civil Protection of Iceland

[ロンドン、ブダペスト発/ロイター] 昨年12月、アイスランドで噴火した火山から溢れた溶岩の光の流れが引いたとき、誰もが喜んだわけではない。ロンドンに住む49歳の歯科医院経営者、ヘイゼル・レーンは、テレビで噴火の映像を見るや否や、溶けたような赤い空の下で壮大な溶岩流を見ようと、レイキャビク行きの航空券を予約した。

 レーンは前月にもアイスランドを訪れていたが、あまりにも早すぎた。当局はその時点で近隣の町グリンダヴィークに住む約4000人の住民を避難させていたが、レイキャビクの南西約40キロに位置する火山が噴火した12月18日までには、まだ数週間があった。

「噴火している火山の上空を飛ぶために日帰りでレイキャビクに行くという、素晴らしいことを思いついたんです」。レーンは12月22日に息子とそのガールフレンドと一緒にやってきたが、溶岩の流れはすでに弱まっていた。「火山活動が停止してしまったのは残念ですが、レイキャビクで美しい1日を過ごすことができるでしょう」。

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