米海軍は、十一月二日に米西海岸サンディエゴの母港を出港した空母コンステレーションがペルシャ湾に向かったことを明らかにした。これにより、米軍によるイラク攻撃開始のXデーのひとつともいわれる十一月二十八日の感謝祭までに同海域には空母三隻が展開することになり、イラク攻撃への即応態勢が整うことになる。 ペルシャ湾海域には、八月末まで北アラビア海でアフガニスタン警戒任務を続けた後移動したジョージ・ワシントンと、エイブラハム・リンカーンの二隻の空母が展開中。これにコンステレーションが合流して、三隻態勢をとることになるという。また、空母ハリー・S・トルーマンも二〇〇三年一月の予定を繰り上げ十二月にも出港し、同海域に向かうと見られる。 一方で、九州の佐世保を母港とする米海軍強襲揚陸艦「エセックス」が十月中旬に横須賀に移動し、ヘリコプター八機が横田基地からキャンプ富士へ展開して訓練を実施している。艦載ヘリのキャンプ富士での訓練は、これまでも実施されていたが、ヘリ空母まで移動させての訓練は珍しく、イラクへの揚陸作戦を想定した訓練と見られている。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。