昨年の八月末以来六カ月ぶりに六カ国協議が再開する。北朝鮮が協議を承諾した最大の理由は、これ以上対話に応じない場合、会談場所の提供も、北朝鮮の意向の伝達もしないという強い意思を中国が表明したからだという。 ワシントンのシンクタンクの中国専門家によれば、こうした意向は中国の王毅・外務次官が十二月二十五―二十六日に平壌を訪問して伝えた。また、この専門家は「これまでになく良好な米中関係を維持したい胡錦濤総書記は、対北朝鮮政策に特別な関心を払い、北朝鮮が第二のリビアになるよう総力を挙げている」と語る。 ワシントンの外交筋は、中国が北朝鮮を強引に会談に引っ張り出した裏には、パキスタンの核科学者カーン博士がウラン濃縮技術を北朝鮮、リビア、イランに供与したと認めたことがあるとみる。 中国が危惧するのは、カーン博士の証言によって、中国とパキスタンの核技術に関する協力関係が問題視され、最終的に中国が北朝鮮に技術を供与したと非難を浴びること。リビアの核技術についてはワシントンポストが中国由来と伝えている。悪役にされるのを恐れる中国は、北朝鮮に“更生”を求め始めたというわけだ。

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