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投稿者:maruma2016年10月15日07時25分
最後の一文「確実にいえることがある。それは、タイが我が国にとって今後とも“微笑みの国”であり続けることはない、ということだ」が唐突ですが、これは
 ・タイは我が国にこれまでは好意的であったが、そうではなくなる。
という意味と捉えればよいのでしょうか?(たぶんそれ以外の意味には読み取りにくいですよね)
それならば、なぜ?ということになるのですが、次稿を期待せよとの含意でしょうか。

タイは“微笑みの国”とか言われていますが、決して平和な国ではないなというのが、本稿を拝読しての感想です。軍部が政治に関与している時点で、民主主義とは距離を置くかなり不安定な国なのだなと思います。
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投稿者:Le coucou2016年10月17日23時41分
タクシン派対反タクシン派抗争の発端は
タクシンが中国を後ろ盾に王妃に接近、つまり『王室に手を突っ込んだ』ことが発端と言われている。

王子は国王の任に堪えずとされつつも、男系至上主義は国民の意識に深く根付いている。

王子には男児がいるため、いくら王女が有能でも王位継承は不可能だろう、
「タイ王室は日本の皇室よりも安定している」と各国王室関係者は考えてきたが
中国共産党の出方によってはタイ王室も、ネパール王室と同じ末路を辿らぬとも限らない。

迫りくるプミポン国王逝去の際に国を平静に保つのは軍しかいない、
この日のためにこそ軍政が敷かれたのだ、と国民は理解している。

アジアの国際情勢を抜きにタイの今後は語れまい。
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投稿者:ygn482016年10月14日15時07分
スチンダー対チャムロンの頃には、国王は絶対的な超越した立場で両勢力に指示ができた。しかし、時代とともに国民の意識も微妙になり、タクシン対反タクシンの現在では王室は反タクシンとしてその地位は相対化されつつあった。それでも国民がそのことを明確に意識せずにいられたのはプミポン国王の「威徳」によるものであり、その国王のいなくなったこれからの時代、国民が王室を一方の勢力に過ぎないとみる時代を継ぐワチラロンコン新国王の苦悩、察するに余りあります。著者の解説を私が正確に理解できたか心もとないのですが、現政権による権力掌握はこの次の時代に備えてのものだったとみていいでしょうか。
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投稿者:kinoppy272016年10月17日14時34分
アジアで軍部が政治に関与していない国は、
極めて少ないのが実態ですね。日本では、
「軍部」の存在自体の議論を避ける傾向が
ありますが。
「微笑みの国」という幻想に惑わず、
プミポン国王の「努力」を知る必要ありと
言うのが、最後の一文の趣旨と思って読みました。