10月27日、雲南省発展委員会の李文冰副主任は、同省政府が省都昆明とシンガポールを結ぶ泛亜鉄路の東部・中央・西部の3路線について、中国国内部分の建設を積極推進することを改めて表明した。泛亜鉄路とは、かねて中国が目指している昆明とシンガポールとを結ぶ国際鉄道路線で、①東部線=ヴェトナム・カンボジア・タイ・マレーシアを経由、②中央線=ラオス・タイ・マレーシアを経由、③西部線=ミャンマー・タイ・マレーシアを経由――の3ルートが構想されている。

 同副主任によれば、①東部線=昆明から国境の河口までは2013年には開通予定。②中央線=昆明から国境の磨憨までは目下準備作業中。③西部線=昆明から国境の瑞麗までの路線のうち、昆明寄りの保山と瑞麗との間の路線建設は中央政府承認済み――とのことだ。

 一方、雲南省交通庁は、昆明と昆明を起点とする国際公路の中国側最終地に位置する河口(ヴェトナム北部に繋がる)、磨憨(ラオス、タイ北部)、瑞麗(ミャンマー東北部と中部)、騰冲(ミャンマー北部)を結ぶ6路線の高速道路化について2015年末完成を目指し、このうちの昆明・河口線の高速道路化は2013年内に完成予定であることを明らかにした。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。