「ポロック展」の呉越同舟、「専門家の部屋」4本

執筆者:フォーサイト編集部2012年2月27日

 本日の更新記事は、西川恵さんの「饗宴外交の舞台裏(164)米とイランが呉越同舟したジャクソン・ポロック展」です。現在開催されているポロック展は、「特別助成・アメリカ大使館、後援・イラン大使館」。ポロックはアメリカン・アートの巨匠ですが、200億円の評価額を得ている最高傑作「インディアンレッドの地の壁画」はパーレビ国王時代にテヘラン現代美術館の所蔵となり、今回初めて国外に出展されたからです。思わぬ呉越同舟は、今後の両国関係にどんな影響を与えるのでしょうか。

 「専門家の部屋」では、4本の新エントリ。


 「大いなる少数派『ロシア系』に悩むラトヴィア」(ヨーロッパ、国末憲人さん):旧ソ連から独立したバルト3国のひとつラトヴィア。220万人の国民のうち3割をロシア系が占めますが、市民権を持たないロシア系がいまだに30万人もいます。隣の大国・ロシアへの警戒感から、ロシア語公用語化の国民投票も、圧倒的多数で反対派の勝利に終わりました。


 「エジプト大統領候補の襲撃」(中東、池内恵さん):エジプト大統領選挙の有力候補者の1人、元ムスリム同胞団幹部のアブルフトゥーフ氏が襲撃されました。単なる物盗りなのか、それとも政治的な背景があるのか。そして、選挙への影響は。

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