安倍・自民党大勝に世界が抱く「期待」と「不安」
2013年7月25日
「このチャンスをどう生かすのか」――。
7月22日付米紙『ワシントン・ポスト』の社説は問い掛ける。日本人だけでなく、世界が期待と不安で安倍晋三首相の参院選大勝利を見ている。ニュアンスや優先順位の違いはあるが、期待や不安の中身はさほど違わない。
雇用規制緩和や農業を含め幅広く構造改革を進めて、日本経済の活性化に努めてほしい。環太平洋経済連携協定(TPP)交渉はそのための外圧に利用できるはずだ、とポスト紙は見る。【Can Japan’s Shinzo Abe deliver on deeper reforms?, The Washington Post, July 22】
歴史問題などで周辺国と要らぬ摩擦を起こすのは愚策だ。安倍氏もそれを理解していると側近は言うが、
〈米国民もそうであってほしいと願っている。北朝鮮は核兵器を捨てる気配もなく、中国もわがもの顔で振る舞う。強靱な日米同盟こそがこの地域の安定の期待の星(best hope)なのだ〉
そのために必要なのは繁栄する日本経済、日本と近隣諸国との良き関係だ、とポスト紙は結ぶ。
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