北部のシーア派系フーシー派と、サウジが支援するハーディー大統領派が争う間に、辺境地域ではAQAPが支配領域を獲得している。「イスラーム国」もフーシー派のモスクに自爆攻撃を相次いで仕掛けるなど存在感を示しているが、イエメンではAQAPの方が優勢。南東部のムカッラーを制圧。最初は治安を良くしてくれるということである程度歓迎されていたが、やがて厳格な統治をし始めたので、住民の反応が注目される。ここで取り上げられているのは、イエメン名物の麻薬「カート」をAQAPが禁じて、没収して燃やしているという話。また、シャリーア(イスラーム法)に基づいて風紀違反を取り締まるヒスバ法廷を設置。生活に介入し始めている。イエメンの写真を見ると、多くの人が頰をもっこり膨らませているが、それがカートです。悪習とは言えるが、しかしこれを取り上げて地元の人に支持されるのか。A report from an al Qaeda-controlled city in Yemen, France 24, 8 July 2015.

カート宴会の様子はこんな感じ

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