イラン核開発問題交渉は延長に次ぐ延長

執筆者:池内恵2015年7月10日

6月30日までに最終合意するはずだったイラン核開発問題交渉が、期限を7月10日朝まで延長していたが、また延長。無限に延長するわけではないとケリーは記者会見で言いつつ、ザリーフは記者に「ずっといる」と言ったとか言わなかったとか。要するに、交渉団の間の関係は極めて良好。ただ双方の首都の強硬派は譲らない。ただし交渉を決別させて対立に戻る気は両国ともにない。ウィーンで会議が踊り続けるのが双方にとって心地いいので、かなり長く続くのではないか。決着させる政治的決め手がないが、決別させることを避けることに双方が大きな利益を持つ。というわけで、私はずっと、「会議を続けることに政治的意義があるので続く」と予想してきております。Iran nuclear: Talks to resume past deadline, 10 July 2015.

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