トルコ南東部スルチュの自爆テロはトルコのクルド民族闘争に刺激を与える
2015年7月21日
昨日のトルコ南東部スルチュでの自爆テロについて続報。アル=ジャジーラ英語版の続報記事は分かりやすい。スルチュからシリア国境を越えてコバネに向かう予定だったクルド人団体が狙われたとのこと。
Blast kills Kurdish activists in Turkish town, al-Jazeera English, 20 July 2015.
シリアのコバネからトルコ側のスルチュ付近に多数のクルド人難民が来ているのと同時に、トルコ側のクルド人が支援でコバネに入ることで、一体化が進んでいる様子が伺われる。クルド人支援団体が200人のコバネ入りを計画したところ、政府(シャンルウルファ県)は50人しか許可しなかったという証言など、トルコのクルド勢力と政権の不和や不信感の所在が仄めかされている。
イラクのクルディスターン自治政府の首都エルビールに拠点を置くクルド系メディアRudawは、トルコのクルド人がエルドアン政権にこの事件への責任があると捉えていることや、 武装闘争を行ってきたPKKと親和性があることをあからさまに書いている。事実かどうかは分からないが。
Suruc victims’ bodies moved to Gaziantep amid clashes, Rudaw, July 21, 2015.
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