ANAとエルアル航空が東京ーテルアビブ便開設で合意
2015年7月24日
全日空とエルアル航空(イスラエル)が、成田ーテルアビブ間に週14便の定期直行便を開設することで合意した。
Nonstop flights from Tel Aviv to Tokyo announced, Times of Israel, July 16, 2015.
実現すれば日本・イスラエル間の初の定期直行便の路線となる。
7月7−8日に東京で日・イスラエル航空当局者間の協議が行われ、成田ーテルアビブ間週14便の枠で合意したが、この枠を全日空・エルアルが確保したということなのでしょう。
日本の航空会社は中東に極端に弱い。全日空がトルコ・イスタンブールに飛ばしているだけです。イランもエジプトも、そしてドバイとかアブダビとかカタールとかのペルシア湾岸産油国も、まったく直行便がありません。経済制裁下のイラン、政情不安のエジプトについては若干言い訳がたちますが、ペルシア湾岸産油国の航空ブームの間、まさに失われた20年で無為に過ごしてしまいました。トルコだって高度成長が終わってぐらつき始めてから初めて出て行く。遅すぎます。
イスラエルについても、何週遅れかの出遅れですが、やらないよりマシでしょう。日本側で全日空だけが開設している路線というと、筆頭はワシントンDC便です。ナショナル・フラッグ・キャリアということになっている日航が米国の首都にも、イスラエルにも直行便がない。しかし「内弁慶」こそが日本文化なのであれば、やはり日航こそがナショナル・フラッグ・キャリアの名にふさわしい。
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