イエメン内戦が、ハーディー大統領派がサウジアラビアやUAEの軍事介入・支援によってアデンを奪還したところで、敵対するフーシー派を支援して撹乱してきたサーレハ前大統領派から動きが出てきた。カイロでサーレハ前大統領派の代表が米・英・UAEと協議しているという。サーレハ陣営が明かした。

Yemen's ex-president in talks to resolve war-party official, Reuters, July 23, 2015.

イエメン内戦は、大規模デモの圧力に対して退陣を拒否したサーレハ前大統領を見放したサウジ・UAEが当時副大統領だったハーディーを担いで、訴追なしの円満退陣をサーレハに呑ませたものの、サーレハは与党の国民全体会議党の党首では居続け、親族などによる軍への影響力を生かして抵抗。ついには自分が弾圧してきたフーシー派を解き放って首都制圧(昨年9月)、ハーディー大統領監禁(今年1月)、アデン制圧(3月)、ハーディー大統領国外逃亡、全土が内戦に、と無茶苦茶になったところで、サウジが鉄槌を振るって空爆を開始した(3月末)というのがイエメン内戦の基本的な流れ。【イエメン内戦を地図で見るにはここから】

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