ターリバーンが新指導者を選出、和平交渉は再開するか
2015年7月31日
ターリバーンが、オマル師の死を認め、アフタル・マンスール師(Mullah Akhtar Mansoor)を新たな指導者に選出したと発表した。
Taliban elects new leader after Mullah Omar's death, al-Jazeera English, 30 July 2015.
オマル師の死亡の日付は2013年4月23日であったとターリバーンは公式ツイッターアカウントで認めている。オマル師の死因が戦闘による傷か結核などの病死か、亡くなった場所がパキスタンのクエッタであるとするアフガニスタン・パキスタン双方の当局者及び一部の元ターリバーン幹部らの主張が正しいのか、あくまでもアフガニスタン内にいたのか、などは不明。
新たな指導者マンスール師も、アミール・ムウミニーン(信徒の指導者)を名乗っている。全世界のイスラーム教徒を統べるカリフの別名である。
なぜ今になってオマル師の死が公になったのかは謎である。パキスタン・アフガニスタン政府と行い始めている和平交渉に関連するとも考えられるが、「イスラーム国」への寝返りなどの内部分裂が影響している可能性もある。
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