米国オバマ大統領が8月5日に、ワシントンのアメリカン大学で行った演説の全てを使って、イラン核開発交渉の合意を擁護した。

合意内容の擁護だけでなく、国際的な反対や、そしてなによりも、米議会に対する、包括的な反論の演説となっている。

合意を議会が承認した時と否決した時で、どのようなリスクが高まりどのようなシナリオがあり得るのか、懇切に論証する。

全文は例えば下記で読める。演説の映像も。

Full text: Obama gives a speech about the Iran nuclear deal, The Washington Post, August 5, 2015.

吹っ切れたというか、「キレた」とすら言っていいぐらいの表現を多用している。共和党の反対派への辛辣な風刺が繰り返される。

興味深いのは、イスラエルのネタニヤフ首相への直接的な言及と批判、さらには嘲笑といっていいほどの揶揄を含んでいることだ。

I recognize that prime minister Netanyahu disagrees, disagrees strongly. I do not doubt his sincerity, but I believe he is wrong.

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