トルコはクルド反政府武装勢力PKKとの和平プロセスが崩壊し、紛争が激化し南東部各地や国境を越えたイラク側で、小規模の戦闘や空爆が続いている。それと直接の関係はまだ不明だが、8月19日、首都イスタンブールの、最人気の観光地の一つであるドルマバフチェ宮殿を2名の武装した人物が襲撃し、銃撃と手榴弾で警官が負傷したと報じられている。

ドルマバフチェ宮殿は主要部分は博物館になっており、警備は手薄だ。

今回は観光客を狙ったのではなく、警備にあたる警官・軍人を狙った模様だが、将来これが観光客を狙うテロを触発しかねないところが気になる。

トルコは全体として安定しており、日本にとって重要な経済相手国でもあるので、経済的な首都と言っていいイスタンブールの危険度を高く見積持って渡航自粛をすると負の影響が大きい。観光地としても、トルコは中東諸国の中でも群を抜いている。関係を続けつつ、リスクを見計らって行動する必要が出てくる。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。