「難民出身」女性料理人が心を尽くしたローマ法王へのおもてなし
2015年10月16日
ローマ法王フランシスコ(78)は9月22日から27日まで米国を初訪問し、ワシントン、ニューヨーク、フィラデルフィアの3都市で熱狂的な歓迎を受けた。ニューヨークでの滞在は中国の習近平国家主席の国賓での訪米と重なったが、米国のメディアも世論の関心も法王一色で、本来華やかなページェントであるべき習主席の国賓訪問も霞んだ。
ローマ法王は外国を訪問しても、首脳外交では慣例の歓迎晩餐会のような華やかなイベントはもたれない。儀礼を排した食事の招待には時折応じるが、基本的には食事は宿泊先でとる。同席者も側近か、現地の教会関係者だけである。
典型的なイタリア家庭料理で
今回、ワシントンでは24日に米連邦議会で演説を行った後、議会内で政治家との昼食会が予定されていた。しかし演説後、同法王は昼食会を断って、カトリック系慈善団体が行っている給食活動の現場に赴き、ホームレスと昼食を共にした。世界12億の信者を率いるカトリック界の最高指導者は貧しく恵まれない人と共にあることを旨としているからである。
法王がワシントンから空路ニューヨーク入りしたのはこの日の夕方だった。夜、聖パトリック大聖堂でミサを上げた後、国連本部に近いイーストサイドにあるバチカン代表部の建物に入ったのは午後8時過ぎだった。
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