饗宴外交の舞台裏
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「難民出身」女性料理人が心を尽くしたローマ法王へのおもてなし
ローマ法王フランシスコ(78)は9月22日から27日まで米国を初訪問し、ワシントン、ニューヨーク、フィラデルフィアの3都市で熱狂的な歓迎を受けた。ニューヨークでの滞在は中国の習近平国家主席の国賓での訪米と重なったが、米国のメディアも世論の関心も法王一色で、本来華やかなページェントであるべき習主席の国賓訪問も霞んだ。
ローマ法王は外国を訪問しても、首脳外交では慣例の歓迎晩餐会のような華やかなイベントはもたれない。儀礼を排した食事の招待には時折応じるが、基本的には食事は宿泊先でとる。同席者も側近か、現地の教会関係者だけである。
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