饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏 (269)

コロナ感染「マクロン大統領」直前「2つの会食」で大批判

執筆者:西川恵 2020年12月28日
エリア: ヨーロッパ
12月12日、画面越しで内閣会議に出席したマクロン大統領 (C)AFP=時事

 

 新型コロナウイルスに感染したフランスのエマニュエル・マクロン大統領。その行動力と活発な対面の首脳外交が、皮肉にも仏政府幹部と外国首脳たちを自主隔離に追い込むことになった。

 コロナ感染によって、大統領のこれまでの政治手法に変化が生まれるのではないだろうか。

欧州首脳を自主隔離へ

 マクロン大統領は12月21日、43歳の誕生日をパリ郊外にある大統領府の別邸ランテルヌ宮で迎えた。PCR検査で新型コロナに感染していることが明らかになったのが17日朝。ブリジット夫人は検査で陰性と分かり、大統領だけがランテルヌ宮に自主隔離した。そこでは大統領官邸専属の医師団が常駐し、大統領の体調を交代で見守った。1週間の隔離の結果、24日、検査で陰性となり、大統領は隔離を終えた。

カテゴリ: 政治
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。日本交通文化協会常任理事。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top