10月31日のロシア機のシナイ半島での墜落が、もし本当に機内に持ち込まれた爆発物によるのであれば、ロシア人観光客のチャーター機に紛れ込めるのはロシア語話者のジハード主義者(Russian Speaking Jihadists)の可能性が高い、と先に記したが、10月30日のNHKBS1「国際報道2015」の特集では、この問題について解説していた

「ロシア語話者」というキーワードはぜひ使いたいと打ち合わせで提案して、スーパーインポーズまで用意してもらっていて、出演直前にもタイミングまで打ち合わせていたのだが、いざ本番で解説を始めると、ロシア連邦内のコーカサスなどのロシア国籍を持ったムスリム系民族と、旧ソ連の中央アジア諸国のムスリム系諸民族を列挙したり、トルコを通じた中東とのつながりや、アフガニスタンやシリアでの過激派の活動などを説明しているうちに、「ロシア語話者」としてまとめる機会を逸してしまった。

もちろん、エジプトの組織が対露ジハードにロシア語話者を使ってくるなどは(まだ事実かどうかわからないが)、想像できなかった。未来は分からないものです。

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