今年の10月以降頻発していた、イスラエルのエルサレムの旧市街(東エルサレム)近辺での刃物による襲撃がまた起こった。

Two Israelis die following Jerusalem stabbing attack, BBC, 23 December 2015.

12月23日、2人のパレスチナ人がエルサレムで刃物を用いて襲撃を行い、イスラエル人1名を殺害、もう1名は制圧にあたった警官の銃弾で死亡したという。犯人2人も銃撃戦の結果死亡した模様。

犯人はエルサレム近郊のカランディーヤの出身であるという。カランディーヤは東エルサレムとヨルダン川西岸地区の間の主要な検問所がある場所であり、占領され分離壁で隔てられなければ東エルサレムと一体である土地で、東エルサレムの住民が頻繁に行き来する場所である(検問所付近で治安部隊との衝突が生じることも多い)。

10月以降、イスラエルやヨルダン川西岸パレスチナでの衝突が頻発している。ナイフによる襲撃や銃撃などによって21人のイスラエル人が殺害され、襲撃現場での射殺や、関連して生じた警官隊との衝突などでパレスチナ人131人が死亡している。

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