サウジは1月3日にイランとの外交関係断絶を発表した。翌日に真っ先に追随したのが、属国と言っていいバーレーンである。また、サウジと緊密に連携するUAEも大使の召還措置を取った

これに続く国はあるのだろうか。一般的に、GCCの次にサウジと足並みを揃えることが多いのが、ヨルダンとモロッコである。両国は君主制ということでサウジやGCC諸国と共通する。また、エジプトやパキスタンなど、人口が多く兵員の提供が可能な国で、投資や出稼ぎの受け入れでGCC諸国に依存している国も協調姿勢を示すことが多いが、口頭での支持に留めることが多く、実際に何をするかは各国の判断次第だ。

興味深いのは、今回、スーダンがバーレーンに次いで対イラン外交関係断絶を発表したことだ。

スーダンは少し前まではイランの数少ない友好国だった。1990年代から2000年代にかけて、スーダンはバシール大統領が人権弾圧やテロ支援疑惑などで欧米から排除される中で、同じように排除されたイランからの武器供与や依存を深めた。また、欧米の制裁にはどこ吹く風でスーダンの資源開発に食い込む中国とも関係を深めた。サウジ政府と敵対したオサーマ・ビン・ラーディンを一時期匿ったりもした。

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