2月17日のアンカラでの自動車爆弾テロに関して、トルコのクルド系反政府武装勢力「クルディスターンの自由の隼(TAK)」がホームページ上で犯行声明を出した模様だ。TAKはトルコのクルド系反政府武装勢力の最有力であるPKKの分派とされ、最近の別のテロでも犯行声明を出していた。

この声明では自爆テロの実行犯をアブドゥルバーキー・ソンメズ(Abdulbaki Sonmez)と主張している。これはクルド系を含むトルコ的・トルコ語的な名前である(トルコはそもそも長くクルド語の使用を禁じ、クルド人の存在を否定していたので、「クルド風」の名前をつけることは不可能だった)。トルコ南東部のヴァン出身の26歳のトルコ国籍の人物であると主張している

これに対して、トルコ政府はシリアのクルド人民兵組織YPG(およびそれと一体の組織とトルコがみなすPYD)に関係しトルコに難民として越境してきていたサーレハ・ナッジャール(Salih Neccar)を実行犯と発表しており、両者は食い違っている。これは見たところアラビア語風の名前である。トルコのダウトール首相によればこの実行犯はシリア北東部のハサケ県アームーダの出身(1992年生まれ)で2014年7月にトルコに越境してきたという

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