よりによってこのような時期に、というべきかあるいはむしろこのような時期だからこそ意図的にと読み取るべきか、受け止め方次第のニュースである。イタリア・ボローニャの検察官が、トルコのエルドアン大統領の子息ビラール・エルドアン氏に対する汚職の告発を受理し、捜査に着手したという。告発したのはトルコ人の起業家で、野党「青年党」設立者の兄弟であるという。ビラール氏はボローニャ在住で、告発の罪状はマネー・ロンダリングである

これは2013年にトルコで大問題になったエルドアンの家族の汚職疑惑であり、全く根も葉もない話ではなさそうである。しかし、今になって急に問題になったように見えるため、西欧のエルドアン政権への不満の表明であり、圧力の手段ではないかと勘ぐってしまうが、実情はどうなのだろうか。

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