ブリュッセルの空港でのテロの実行犯の3名のうちの一人と見られる逃亡中の犯人の名前が、ナジュム・ラアシュラーウィー(Najim Laachraoui; アラビア語綴り・アラビア語読みではおそらくNajm al-Ashrawi ナジュム・アル・アシュラーウィーだろう)であるとベルギーの新聞で明かされている(Reutersによる)。ラアシュラーウィーのDNAが、昨年11月のパリ連続テロの直後の捜索で、犯行グループに用いられた部屋から発見されたという。

また、先週逮捕されていたパリ事件の実行犯の生き残りサラーハ・アブドッサラームと昨年9月にハンガリーに渡航していたという。ラアシュラーウィーの名前と顔写真を警察は21日に公開していた。

サラーハ・アブドッサラームの逮捕から4日でこのような大規模な事件を起こし得たのであれば、逮捕への報復というよりは、以前から計画していた事件を実施に移したという色合いが濃いのではないか。指名手配され、捜査が及ぶことを察知して、計画を実行に移したのかもしれない。

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