広島で開かれた主要国(G7)外相会合(4月10、11日)には4カ国の外相夫人が夫に同行した。あまり報じられなかったが、岸田裕子外相夫人は「配偶者プログラム」に基づいて2日間、各国外相夫人をもてなした。以下、G7外相会合の裏バージョンである。

 

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 G7外相会合にふつう夫人はあまり同行しない。しかし今回は米国とドイツを除く4人が夫に同行した。英国のスーザン・ハモンドさん、イタリアのエマヌエラ・マウロ・ジェンティローニさん、カナダのジャニン・クリーバーさん、フランスのブリジット・エローさん。

 夫人たちが夫に同行したのは、外国でも知られた広島を折角の機会に訪れてみたいと思ったこともあるだろう。和食の魅力、気候のいい桜のシーズンなども同行を決めた背景にあったと見られる。

 夫人たちは2日間、会議で缶詰めになる夫とは完全に別行動となるため、外務省は岸田文雄外相夫人の裕子さんと配偶者プログラムを作った。

 ちなみに英国のスーザンさんだけは結婚後、家庭に入ったが、他の3人は結婚後もキャリア・ウーマンを続けてきた。イタリアのエマヌエラさんは建築家、カナダのジャニンさんはテロや安全保障問題の専門家、フランスのブリジットさんは中学校の元国語教師だ。最年長は66歳のブリジットさんで、他も50代から60代とほぼ似た世代だった。

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