饗宴外交の舞台裏 (216)

「G7外相会合」で外相夫人らをもてなした「配偶者プログラム」の成否

執筆者:西川恵 2016年5月13日

 広島で開かれた主要国(G7)外相会合(4月10、11日)には4カ国の外相夫人が夫に同行した。あまり報じられなかったが、岸田裕子外相夫人は「配偶者プログラム」に基づいて2日間、各国外相夫人をもてなした。以下、G7外相会合の裏バージョンである。

 

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 G7外相会合にふつう夫人はあまり同行しない。しかし今回は米国とドイツを除く4人が夫に同行した。英国のスーザン・ハモンドさん、イタリアのエマヌエラ・マウロ・ジェンティローニさん、カナダのジャニン・クリーバーさん、フランスのブリジット・エローさん。

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執筆者プロフィール
西川恵(にしかわめぐみ) 毎日新聞客員編集委員。日本交通文化協会常任理事。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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