6月28日夜にトルコのイスタンブル・アタチュルク空港で起きた銃撃・自爆テロ事件は「イスラーム国」の犯行と見られるが、ジハードの共通理念に共鳴して各地の多種多様な勢力が集まる「イスラーム国」については、「どのような」主体が今回の事件を行ったかがより重要である。

今回の事件については、トルコを拠点にした旧ソ連のムスリム諸民族の過激派による犯行という見方が強まっている。

旧ソ連のムスリムが多い地域には、ロシア連邦内の北コーカサス(チェチェン、ダゲスタンなど)、ロシア連邦外だが旧ソ連邦の中央アジア諸国(ウズベキスタン、キルギスなど)がある。

3人の実行犯はチェチェン人、ウズベキスタン人、キルギス人であるとトルコの治安当局は情報を流している。

"Istanbul Attack Shows the Dangerous New Face of the Islamic State: Militants from the former Soviet Union used to pass through Turkey on their way to Iraq and Syria. Now they’re staying behind and hitting soft targets like the Ataturk Airport," Foreign Policy, June 30, 2016.

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