ダッカのテロはインドで「イスラーム国」への呼応テロを刺激するか
2016年7月3日
7月1・2日のダッカのカフェへのテロで、インド亜大陸への「イスラーム国」あるいはグローバル・ジハード理念の拡散が顕著になったが、これがインドに波及することが危惧される。「イスラーム国」の英語宣伝誌の『ダービク』は、4月刊行の号で、「ベンガルのアミール(カリフからベンガル地方に任命された司令官)」を名乗るアブー・イブラーヒーム・ハニーフ(Shaykh Abu Ibrahim Al-Hanif)なる人物を登場させ、「イスラーム国」のバングラデシュを拠点とする「ベンガル州」が、インドの西のパキスタンを拠点とする「ホラーサーン州」と協調して、インドに攻勢を強めると気勢を上げている。このような曖昧な呼びかけに呼応するテロが、ダッカでのテロに刺激されて連鎖することに、警戒が必要である。
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