7月15日夜(現地時間)に決行されたトルコのクーデタの企ては、アンカラで軍総司令部、議会、大統領官邸などでの戦闘を経て鎮圧された模様だ。

(タイムライン:BBC, Reuters

アンカラやイスタンブルではクーデタ支持部隊とデモの群衆の衝突が生じた。TRTやCNN Turkなど主要テレビ局が一時クーデタ支持部隊に制圧され、文面を読み上げさせられたり、スタジオを立ち退いてニュース番組を中止させられたりした。

エルドアン大統領はクーデタ発生時、トルコ南西部・エーゲ海沿岸のマルマリスで休暇に出ていたが、16日朝未明に急遽イスタンブルのアタチュルク空港に戻り、群衆の歓迎を受けた。マルマリスは保養地だが、近辺には海軍基地があり米軍艦も寄港する)。

軍総司令部が占拠され、軍首脳が拘束されために参謀総長代行に任命されたユミット・デュンダル准将は、16日午前11時過ぎ(現地時間)の会見で鎮圧を宣言し、ユルドゥルム首相は同日午後12時台の会見で、死者は160名を超えたと述べた。

残存勢力の掃討が行われている模様である。

これまでの情報を整理しつつ、湧いてくる疑問や関心事を箇条書きで記しておこう。

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