シリア南部のタニフに英特殊部隊が展開している写真をBBCが報じた

シリア南部のヨルダンやイラクとの国境付近では、米・英・ヨルダンが支援してシリアの反体制勢力「新シリア軍(NSA: New Syrian Army)」が展開している。これと「イスラーム国」が衝突する一方で、ロシア軍はタニフの新シリア軍を空爆し、米・英との緊張を招いている。

米・英・仏はシリアでもリビアでも、「イスラーム国」に対抗する政府・非政府諸勢力への支援においては、極力表面に出ることを避け、直接的な介入は小規模に止めて、多くを現地の勢力に委ねる政策である。シリアとリビアでの介入、特に直接的な関与やそのための部隊についてはほとんど情報が公開されていないが、断片的に情報が出てくる。

7月20日に、フランスのオランド大統領は特殊部隊員3名が殉職したヘリコプター墜落事件を認めることを通じて、リビアへ秘密裏に特殊部隊を展開してきたとする2月24日のルモンド紙の報道を公に追認した。フランス政府はベンガジ付近でのヘリコプター墜落の原因を事故としているが、現地からはイスラーム主義系の民兵組織の一つが撃墜したとする情報も流れる

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