中国のインド洋進出の重要な結節点である、パキスタンのグワダル港の建設が進み、11月13日には開港セレモニーが行われる予定である。セレモニーでは中国領新疆ウイグル地区カシュガルから陸送されてきた貨物が中国のコンテナ船に船積みされ、中東・アフリカ向けに出航することになりそうだ。

「真珠の首飾り」とも呼ばれる中国のインド洋沿岸への進出は、一帯一路構想の要石をなす。インド・パキスタン間の競合を激化させ、中東にも影響が連鎖・派生しかねない。

インドはイラン東部のパキスタン国境に近い地点にチャーバハール(Chahbahar)港の建設を進めて、中国・パキスタン連合への対抗を図る。インド洋の「グレート・ゲーム」が取り沙汰される所以である。

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