11月29日に、イスラエルがシリアのダマスカス近郊、サブーラ(As'saboura, Al-Sabura)などを空爆したことが判明している

ターゲットはレバノンのシーア派民兵組織ヒズブッラーで、イスラエルにとって許容しがたい兵器を獲得したと見られたことから攻撃に踏み切ったとも言われる(サブーラはダマスカス・ベイルート街道にある)。

こういった作戦に関して、攻撃の事実や標的、その意図などは、イスラエル政府は公式に一切発表しない。イスラエルのメディアはこのような場合、海外のメディアの報道を引用するという形で報じる。

イスラエル政府が「肯定も否定もしない」場合にも複数があり、本当は知ってほしい、少なくとも事実のある部分を知ってほしいが自らの口では語らない、という場合もある。本当に知って欲しくない時は、そもそも報道が全くなされないのではないか。そのため、部分的に何かを知らせたい時に、海外メディアにリークして間接的に国内メディアがそれを引用することを黙認するという手法もしばしば採る。また、シリアやイランやロシアなどの報道機関の報道を否定しないという形で、何かを示す。今回はそのような場合ではないかと思う(あくまでも経験上の憶測であるが)。

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