気づけばあっという間に年末である。先日ゼミをやっていて時間が来たので「来週はこの課題・・・」などと告げて去ろうとしたら学生から「来週は帰省していますので・・・」と曖昧に指摘された。私自身は年末年始にやっと本当にやりたかった仕事をやろうとしているため、全く休みに入るモードになっておらず、年内の授業最終日であることも何ら気に留めていなかった。

今日から(休める人は)3連休で、間もなく年末年始で多少は時間ができる人もいるだろうから、よくある「読書案内」でもしてみよう。といってもこの欄の趣旨にふさわしく、通常の市販の出版物ではなく、中東情勢をめぐって、英語圏の各種シンクタンクが競って刊行する報告書を、いくつか紹介してみよう。英語が苦手ではない方はぜひに。苦手意識がある方もちょっと挑戦してみるといいのでは。

米国などのシンクタンクは本当に矢継ぎ早に大部の報告書を出してくるので、大抵はほんのちょっと目を通しただけで積ん読になってしまう。少し時間ができたから読んでみる、というような具合である。

私の欄を読んでくださっている方々に、2016年の年末に改めて読むというのであれば、これはどうだろうか。

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