先ほどマイク・ポンペオ米CIA長官のトルコ・サウジアラビア歴訪について、特にサウジのムハンマド・ビン・ナーイフ皇太子・内相への「支持」とも受け止められかねない勲章授与について記した。また、CIAのリークがまさにトランプ大統領を追い詰めており、大統領・側近と諜報機関が半ば公然と暗闘を繰り広げる状態になっている点に触れた。

暗闘の原因はトランプとその主要な側近のロシアへの異様なまでの近さである。極言すれば「トランプ大統領とその最側近たちはロシアのエージェント、あるいはそれに等しいほどの影響下にある人物たちなのではないのか?」と諜報機関が強い疑念を抱き半ば公然とメディアへのリークによってこの問題を提起し続けており、それに対して大統領の側が疑惑を十分に晴らせていないわけである。通俗的なスパイ映画が目の前で実演されているような、世にも奇妙な状況が生じている。

ロシアのプロパガンダ・メディア「スプートニク」の報道は、米諜報機関の疑念を裏付けるようなものである。スプートニクはポンペオCIA長官のトルコ(およびサウジ)への歴訪に敏感に反応して、トルコに米との協調関係を再考しロシアとシリア・アサド政権との連合に加わるよう促す一方で、フリン補佐官辞任についてはトランプが「一掃する」と選挙戦で誓った「ワシントンの泥沼」が反撃しており、フリンは無実で、CIAのリークによって貶められたのだ、と主張している

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。