トルコは国際政治の変化の先駆指標

執筆者:池内恵2017年4月17日

4月16日のトルコの憲法改正国民投票について、「中東の部屋」に初期段階の分析を掲載しておいた。

英語圏では主要紙・誌が、投票の前も後も、詳細に報じ、論じている。その中で英Economistが相次いで掲載してきた論評は、論点も明快で、西欧の見方を顕著に代表しているといえよう。タイトルとリード文を列挙するだけで、西欧側が抱く関心と不安の所在は明らかである。

"Turkey’s constitutional overhaul: A new constitution would radically reshape the Turkish state," The Economist, December 14, 2016. 【トルコの憲法の大改変:新しい憲法はトルコの国家をラディカルに作り変える】

"What is at stake in Turkey’s referendum: A “yes” vote would consolidate the president’s power and weaken institutions," The Economist, April 12, 2017.【トルコの国民投票で何が問題になっているのか:「賛成」多数なら大統領の権限が確立され、制度が弱まる】

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