非常事態宣言はそんなに怖くない

執筆者:池内恵2017年4月30日

不定期連載つぶやき、ジブチで考えたこと。まだ始まったばかりである。

前回までに、ジブチに行くならトルコ航空が便利で、東アフリカの隅々まで、かなり危ないソマリアにまで路線がある、という話をしたが、今回の私の旅程表はというと、スターアライアンスのマイレージを利用してチケットを確保したので、行きと帰りで経由地・航空会社を変えられるなど、フレキシブルである。

往路は成田から全日空で上海(浦東)→上海からエチオピア航空でアジスアベバ→アジスアベバからエチオピア航空でジブチ。

復路はジブチからトルコ航空でイスタンブル→イスタンブルからトルコ航空でソウル(仁川)→ソウルからアシアナ航空で羽田。

フレキシブルということもできるが、マイレージで予約が取れる便をつないでアジア・アフリカ・中東を転々としたという印象もある。

考えてみれば、トルコもエチオピアも非常事態宣言が出ている。トルコは昨年7月のクーデタ未遂以来、エチオピアは昨年10月のオロミア地域の騒乱以来、非常事態宣言を発出し延長し続けている。

非常事態国には観光客が少ないのでマイレージでチケットが取りやすい、ということもあるのだろう。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。