ここのところ、先月ジブチに行ってきて、いろいろ考えたことを、この欄で「つぶやく」ようにメモする試みを行っている。一昨日までに、ジブチとの往復の航空路線を題材にして、トルコが「アフリカの角」から東アフリカ地域に関与する広域の地域大国として、現地の大国エチオピアと肩を並べて存在感を増している点を記してきた。

ここで気になるのが中国である。

ジブチへの航空会社の航路に限って言えば、中国はまだジブチには直行便は飛ばしていない。ジブチとの間ではエチオピア航空やトルコ航空などの経由便を利用しているようである。中国−エチオピア間の往来はもちろん非常に活発である。筆者が往路で乗った上海発アジスアベバ行きのエチオピア航空便には、大勢の中国人のビジネスマンが乗っていた。アジスアベバからのジブチ行きの便にも、多くの中国人らしき乗客の姿があった。

エチオピア航空は近年日本にも乗り入れを始めており、「直行便」を謳うようになっているが、実際にはこれは香港経由である。成田発でもいったん香港で一部の乗客・荷物を乗り降りさせて、再びアジスアベバに向かって飛び立つ(関係ないが、私ももっと若くて暇ならば、エチオピア航空の深夜便で金曜夜に香港に行き、土曜日と日曜午前に観光をして日曜午後に帰ってきて何事もなく月曜日から仕事などしてみたいものである。安価にチケットが買えそうである)。

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