昨日に続いて、中国のジブチと東アフリカへの進出について。

中国のジブチの開発への進出として目立つのは、港湾施設と並び、鉄道である。

ジブチの港湾施設が、まず第一にエチオピアの需要を満たすものであるのと同様に、鉄道もまたアジスアベバにつながるものが、真っ先に建設される。

公式には、すでにジブチ−アジスアベバ鉄道は完成し開通したことになっている。エチオピア側とジブチ側のそれぞれで開通式典が開催され、来賓を招いた試乗会が行われて、世界に公開されている。筆者の今回の渡航の一つの目的は、開通したばかりのジブチ−アジスアベバ鉄道に乗ってみることである。

エチオピア東部の広大な大地を、本当に旅客運送を安全に、恒常的にできるのか。中国が建設を担うとして、運行やメインテナンスを誰が担うのか。現地社会には担う能力があるのか、現地の人々は経済的に裨益するのか。

こういった社会的な影響も含めて、さまざまな関心を抱いて、中国が建設した鉄道の中央駅に向かったのだが、しかし実際に現地に行ってみると、そう話は単純ではなかった。しかし、それについては後にまた整理して記すことにしよう。

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