トルコのロシア製対空ミサイル・システムのS-400をトルコが導入決定寸前との報が流れるが、サウジのS-400導入も噂されている。ロシア側の宣伝と、米国の態度に不安を持つ米同盟国側の、対米牽制という両面があって、盛んに情報が流れるのかもしれないが、現実化すれば中東の国際政治を根底でじわじわと変化させる要因とになる。

S-400およびその前の型のS-300は、「防空システムのカラシニコフ」とでも呼べばいいのだろうか、使い勝手が良いことや、積極的に売り込んでくることから、近年、広がりを見せている。

ロシアの勢力圏と言えるシリアに配備されただけでなく、米国やNATO陣営に属す国に配備されるようになると、国際社会の印象はかなり変わるだろう。

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