4月19日、横須賀基地で定期メンテナンス中の原子力空母ロナルド・レーガンを訪問した、ペンス副大統領 (c)AFP=時事

 

 中国の『中央テレビ』によると、習近平主席は4月12日、トランプ大統領と電話会談し、北朝鮮問題について「平和的問題解決」の必要性を強調した。フロリダで長時間会談した習近平主席が、1週間もしないうちに電話会談をするのは異例のことだ。中国側が米国側の対応に危機感を抱いていたことを窺わせる。

習近平主席がトランプ大統領を説得

 トランプ大統領は11日、『FOXビジネス』とのインタビューで、空母カール・ビンソンなどの空母打撃群を朝鮮半島に向かわせたことについて、「強力な艦隊を派遣した。空母よりずっと強力な潜水艦もある」と北朝鮮を威嚇した。そして翌12日には記者会見で、北朝鮮問題で習近平主席が「正しいことをしたいと考えている」と述べ、中国の動きを肯定的に評価した。

 だが、これに対して中国の王毅外相は4月13日、「武力で問題は解決できない。中国は朝鮮半島で混乱や戦争が起きることに反対する」と米国の動きをけん制した。

 同日、トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に、「北朝鮮は問題だが、問題は解決される」とし、習近平主席が「非常に熱心に取り組む」と語り、中国の働き掛けで問題を解決する自信を示した。この動きは、習近平主席が4月12日の電話会談でトランプ大統領を説得したような感じを与えた。

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