マンチェスターの自爆犯はリビア難民2世

執筆者:池内恵2017年5月24日

5月22日夜のマンチェスターのコンサート会場付近でのテロで自爆した犯人の身元が、マンチェスター市警本部長によって発表されている。

テレグラフ紙ウェブサイトがかなり細かく報じている。

"Salman Abedi named as the Manchester suicide bomber - what we know about him," Telegraph, 23 May 2017.

犯人はサルマーン・アビーディー(Salman Abedi;テレグラフ紙などを参照したスカイニュース・アラビーヤの報道に依拠して「アビーディー」と読み方を推定)で22歳と警察発表(ただし報道機関によっては独自に誕生日を入手して23歳としている)。

両親ともにリビア人で、カダフィ政権時代に英国に移民してきて、南マンチェスターのFallowfield地区に少なくとも10年住んだという。「難民」という報道もあるが、どのような法的ステータスで入国・定住したのかは明らかではない。父の名前はラマダーン・アビーディーで、そこからガーディアンは犯人の名前を「サルマーン・ラマダーン・アビーディー」としている父は警官だったとされるが、リビアで警官だったのか英国に来てから警官になったのかわからない。

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