大物補佐官の1人、洪錫炫・中央日報前会長 (c)EPA=時事

 

 文在寅(ムン・ジェイン)政権の外交安保ラインに起用された鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長、李尙澈(イ・サンチョル)同室第1次長、金基正(キム・ギジョン)同室第2次長、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官という顔ぶれを見ると、対北朝鮮外交では明らかに対話重視の顔ぶれだ。ただ、軍事部門の南北対話に関わってきた李尙澈第1次長がいるものの、核・ミサイルを振り回しながら無理難題を押し付けてくる北朝鮮や、利害の対立する周辺大国を相手に文在寅政権の外交安保を担うには、経験不足、力量不足を感じる。統一部長官が誰になるかにもよるが、鄭義溶室長は外交官出身だけに、通商分野や多国間外交などの担当は長いものの、安保分野の経験は少ない。これは人権問題や国連外交に従事してきた康京和外交部長官にも同じことが言える。

 その、やや線の細い外交安保ラインを補佐するとみられているのが、大統領外交・安保特別補佐官に起用された文正仁(ムン・ジョンイン)延世大名誉教授(66)と洪錫炫(ホン・ソクヒョン)前中央日報会長(67)だ。

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