ウィリアム・ハガティ駐日大使

執筆者:足立正彦2017年7月18日
 

25.ウィリアム・ハガティ駐日大使(57)

 米議会上院本会議は7月13日、トランプ大統領により次期駐日大使に指名されていたウィリアム・ハガティ元テネシー州経済開発庁長官を、賛成86票、反対12票の賛成多数で正式に承認した。第2期オバマ政権で駐日大使を務めていたキャロライン・ケネディ氏の後任として東京に着任することになる。

 

 もともとトランプ政権移行チームの大統領任命担当ディレクターという立場で、 政府高官ポストの人選を担当する責任者を務めていた。すでにトランプ氏が大統領に就任する前の1月4日時点で次期駐日大使に指名されることは確実視されていたが、正式には3月23日に指名が発表されていた。今回の承認まで実に4カ月近くかかったことになる。トランプ政権では駐中国大使、駐イスラエル大使、そして国連大使も含めると4人目の大使指名であった。

 2016年共和党大統領候補指名獲得争いでは、当初、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事を支持していた。が、ブッシュ氏が撤退を強いられ、トランプ氏がオハイオ州クリーブランドでの共和党全国党大会で正式に候補指名を獲得した直後の昨年7月から、トランプ政権移行チームに参画している。同時に 「トランプ勝利委員会(Trump Victory Committee)」のテネシー州担当の財務委員長にも就任し、トランプ陣営の政治資金調達にも尽力していた。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。