7月27日に、トランプ政権の国家安全保障会議(NSC)で中東担当上級部長・大統領特別顧問を務めていたデレク・ハーヴェイ退役陸軍大佐が更迭されたと報じられた。

"Derek Harvey Out at NSC: One of the smartest minds on Iraq gets the boot," Weekly Standard, July 27, 2017.

ハーヴェイは、トランプ政権発足時に安全保障問題担当大統領補佐官となったマイケル・フリンが任命したが、2月13日にフリンが辞任した後もNSCに残っていた。それを後任のマクマスター補佐官が更迭したという構図だが、ウィークリー・スタンダード紙も指摘するように、対立はむしろマティス国防長官との間にあったとも言われる。ホワイトハウス内のどのような力関係の変化によって今回の更迭がなされたのか、検討が必要だろう。

ハーヴェイは対イラン強硬派と見られてきたが、今回の更迭で対イラン政策が決定的・不可逆的に変化するとも限らず、揺り戻しもありうる。政権内で別の役職を得る可能性もあり、注目すべき人事だろう。

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